桜の京都3:浮かれて南禅寺・高瀬川へ

「桜の京都」最終回です。

 

平安神宮神苑を出て岡崎公園を抜け、

平安神宮の鳥居近くにある、

京都市京セラ美術館の前で一服します。

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神戸ハーバーランドから摩耶山が見えるのと同じように、

ここからは比叡山が見えるんや、と当たり前のことに感心する、

お上りさんの私です。

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どうしても、桜が素晴らしい、の話ばかリになってしまいそうですが、

川になだれ込むような桜が少ない神戸の生田川を思うと、

すごいなぁ、と思わずにいられません。

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京都市京セラ美術館の南の鴨東運河(おうとううんが)に、

「岡崎十石舟めぐり」の遊覧船です。

運河沿いに年を重ねた桜があり、枝が運河へ伸びています。

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鴨東運河の「岡崎十石舟めぐり」の乗り場がある、

琵琶湖疏水の蹴上インクライン南禅寺船溜。

ここの桜のなだれ込みも素晴らしいです。

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蹴上インクラインというのは、

疏水上流の蹴上船溜と下流南禅寺船溜を結んだ

全長約582mの傾斜鉄道で、建設当時世界最長でした。

約36mの高低差を克服するために舟を台車に乗せ、

ケーブルカーと同じ原理で運びました。

インクラインによって、舟は貨物の積み下ろしをせずに、

高低差を乗り切ることができました。

現在は、レールが形態保存されています。

インクラインの中は自由に歩くことができ、

観光名所としても親しまれています。

春には、インクライン両側の桜が咲き誇り、

華麗な様相を見ることができます。

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こちらは疏水上流の蹴上船溜に置かれている舟と台車です。

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「運転の仕組み」の案内板があります。

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話が横にそれましたが、南禅寺まで来ると、

琵琶湖疏水水路閣を見ないわけにはゆきませんが、

歌舞伎で、石川五右衛門が満開の桜を眺め、

「絶景かな、絶景かな」と見得を切る、

有名な三門をまずは見ておきます。

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三門の手前の石段は、一段一段が結構高くてすんなりとは上がれません。

歩き疲れたこともあるのでしょう、

配偶者は最後の石段でつまずいて、手をついた拍子に、

持っていた手提げ袋が石段にあたり、

中にあったビールの空き缶がコ~ンと鳴りました。

「待ってました!」「配偶者屋!」

 

水路閣は、インバウンドの時でも、

これほど多かったことがあるかな、と思う位の人出。

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特に橋桁のアーチの下は記念撮影で満員御礼状態です。

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水路閣をくぐって、疎水沿いに行けば蹴上インクラインに出るだろうと、

ちゃんと地図も確認しないで石段を上がります。

相当な浮かれ気分になっています。

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案の定、石段を上がった所で、右に行くところを間違って左に行って、

行き止まりで引き返すお粗末でした。

 

疎水を辿って来ると、大きな送水管が現われました。

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蹴上インクライン南禅寺船溜にある蹴上発電所への送水管です。

蹴上発電所については、こちらを参照してください。

琵琶湖疏水を利用した日本初の一般供給用水力発電

「(第1期)蹴上発電所」は、明治24(1891)年に

運転を開始しました。

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現在、明治45(1912)年2月に完成した第2期蹴上発電所の建物が

保存されており、関西電力株式会社によって、

定期的に見学会が行われています。

現行の第3期蹴上発電所は、現在も水力発電を行っています。 

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送水管から、先に紹介した蹴上船溜に置かれている舟と台車まで歩くと、

ここから蹴上インクライン南禅寺船溜まで桜を堪能できます。

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ご機嫌さんで上る人や下る人、桜パワーはすごいな。

 

南禅寺前まで下りてきて振り返ります。

インクラインの線路の上を普通に歩ける人もいますが、

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私と配偶者は、線路の砂利に足をとられないようにするのが精いっぱいで、

線路を歩くことなんか無理、でした。

 

南禅寺から地下鉄で三条京阪まで出て、午後6時頃、

三条大橋を渡る頃には日も暮れかけています。

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このあと、三条河原町あたりで何を食べようか迷った挙句、

ちょっと歩かないといけませんが、寺町通蛸薬師に、

時々行った事のあるお好み焼き屋さんがあるので、

そちらへ行きます。

 

浮かれ気分の極みが味わえる、

高瀬川の夜桜を見ないで帰ることはできません。

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お好み焼きを食べた後は三条木屋町まで戻り、

四条まで高瀬川の夜桜を堪能します。

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桜と高瀬川の組み合わせは最強の風情ですね。

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別世界を歩くような心地のまま、

四条通近くまで来ました。

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もう一度引き返して夜桜を楽しみたいくらいですが、

さすがに疲れてきたので、このあたりで帰ることにします。

 

地下鉄でJR京都駅まで戻ろうと、

四条木屋町から四条烏丸まで歩いたのですが、

配偶者が「遠い、遠すぎる」と、ぐずっていました。

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祇園祭の時は、よく歩いた道なので、

こんなに遠かったかな、と私も思いましたが、

今日は歩き過ぎているので、遠く感じるのでしょう。

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JR京都駅まで戻ってきました。

 

帰りの電車で暗い窓を見ていると、

疲れたけれど、久しぶりで楽しい京都の花見は、

きのうかおととい、だったような気がしています。