水害から神戸の街を守る砂防ダム

5月5日(水) 朝から一日中雨。

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雨の日に山の方を見ていると、

母は小学生当時の昭和13年阪神大水害で相当怖い目にあったようで、

よくその時の話をしていた事を思い出します。

まちが土砂で埋った昭和13年7月の阪神大水害
昭和13年7月3日、神戸を中心にバケツをひっくり返したような梅雨のおわりの豪雨が発生。4日、5日とはげしい雨は降り続き、総雨量は461.8mmに達しました。これは神戸の1年間の総降雨量の約3分の1にあたり、これだけの量の雨が、たった2日半の間に集中して降ったことになります。

六甲山の南側斜面ではいたる所で山くずれがおこり、土石流となってまちを直撃。神戸周辺の河川は大氾濫し、まちには巨大な岩石や石、流木、土砂があふれました。文豪谷崎潤一郎は、当時のこの災害ようすを、その代表的名作『細雪』の中で生々しく描き出しているほどです。

被災面積はポートアイランドの約5倍にもおよぶ2140ha。死者および行方不明者695人、被災家屋119,895戸という大惨事となりました。

土砂に埋まった列車
現JR住吉駅に立ち往生し、土砂に埋まった列車

神戸駅前
ガレキや流木の散乱する現JR神戸駅 

国土交通省 近畿地方整備局 六甲砂防事務所のサイト

六甲砂防 - 六甲山の災害と対策 | 六甲山の災害史 より 

 

神戸で大きな水害が起きるのは、幕末や明治初期の六甲山は禿山で、

また六甲山の地質が風化した花崗岩のためもろく崩れやすい上、

山から海まで地形が急勾配になっているので、

多量の雨が降ると山の土砂が一気に海へ向って押し流されるからです。 

兵庫県神戸県民センター・六甲治山事務所」のサイトで、

六甲山の治山・砂防の歴史 : 六甲山の災害展

土砂災害を説明している動画があります。約6分の動画です。

www.youtube.com

そこで土砂災害として六甲山系には砂防ダムがたくさん作られています。

 

雨が上がった次の日5月6日(木)に、

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散歩がてら、 ハイキングコース・大師道にある砂防ダムを見てゆきたいので、

マップ上の左側・再度谷川沿いのコースを歩きます。

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バス道から大師道に入って2~3分、

関西国際大学校舎の山側で階段状になっている川は、

昨日の雨で勢いよく流れています。 

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このあたりから下流宇治川、上流が再度谷川になっているようです。

 

約10分で「諏訪山第二砂防ダム」です。

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右の道は立ち入り禁止のダム専用の道で立ち入り禁止で、川原には下りられません。

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前から不思議だったのですが、砂防ダムは溜まった土砂を取り除いていません。

その疑問が上記の動画の中で説明されていました。

ダムで土砂を止めて川の勾配を緩やかにして、川の流れを緩やかにし、

土砂の流出、渓流の浸食防止、両岸の斜面の固定、土石流の抑止や軽減、

などのために溜まった土砂は取り除かないそうです。

 

砂防ダムの上流側では、昨日の雨で土砂が流れてきていますが、

川の勾配が緩やかなので川床に溜まっています。

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水だけが流れてゆき、

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砂防ダム下流では勾配が急で勢いのある流れになっています。

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このように再度谷川には砂防ダムがいくつも作られていて、

川の流れを調整して、大きな災害が起こらないようになっています。

 

こちらの砂防ダムが再度谷で一番新しいものではないかと思います。

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場所は猩々池の東側にあります。

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※こちらの砂防ダムの写真は2019年7月の撮影です。

 

母から神戸での水害の体験、父方の祖母からは西宮での水害の体験を、

小さい時から聞かされていましたので、水害対策がされているとは言え、

長雨が降ると未だにじわ~っと不安になります。

 

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配偶者も私も、青空と白い雲にホッとするのは、

神戸に住んでいるからかも知れませんね。