生田川の桜を3月28日(日)に見る予定をしていたのですが、
3月24日(水)に、新神戸裏の「みはらし展望台」から見た印象では、
まだ早いかな、という感じだったので、
28日(日)は西宮の夙川へ行ってみることにします。
阪急電車の苦楽園口駅で降りて、上流の方へ行ってみたいので、
夙川に架かる橋を渡っていると、目の前の桜に見とれてしまいます。
あぁ、そや、夙川は松並木があったんや、
と、大昔、私も配偶者も高校の時は夙川駅を利用していたので、
桜を見ながら思い出します。
上流の阪急電車の鉄橋の所まで来て、
二人が憶えている限りでは、桜が多いのはここまでかなと思い、
今来た道をまた苦楽園口駅まで引き返します。
今年も花見宴会が禁止されているので、
桜を見ながらゆったり歩いていると、
毎年こうだと良いなと思ってしまいます。
苦楽園口駅の少し南まで来ると、
この辺りから下流にある夙川駅にかけては人が多そうです。
正面に見える川は夙川右岸から合流する中新田川、
配偶者はこの風景が好きだそうで、私も同意します。
夙川駅近くの日影で腰を下ろして休みます。
松の木の間から見える稜線は六甲連山です。
阪急電車から見える六甲山は、
芦屋や神戸では山が近すぎて、連山の印象はしませんが、
大阪方面へ行く時に、夙川を越え、武庫川を渡る時に見える六甲山が、
連山となっているということが、一番分かりやすくなってます。
配偶者「桜が少ないように思わへん。昔もっとあったような気がするけど」
私 「そやなぁ。川に流れ込むように咲いてたように思うなぁ」
配偶者「古い大きな木が無くなってんのやろか。摩耶ケーブル近くにある、桜のトンネルも、古い木は無くなってるんやろ」
私 「高校の頃見てた大きな桜の木は寿命なんかも知れんな」
花見のあと、摩耶山へ行った筋肉痛が治まっていたら、
西宮のえべっさんにお詣りしようと思っていたのですが、
筋肉痛はここまで全くないので夙川駅を越えて、
毎年えべっさんに初詣の時に寄っていた、
JRのすぐ南にある日切地蔵尊にお参りします。
私はここから見る六甲山の眺めが好きです。
多分、高校の行き帰りに、友達とほたえながら歩いていた、
気楽な時代に見ていた六甲山なので、
いつまでも変わらない心象風景のようになって残っているのでしょう。
ここから東へ歩く向きを変えて、えべっさんの西宮神社に向います。
花見をして帰る人でしょうか、駅に入って行く人が多そうです。
ここも見頃、
今日は、何十年も前のおっとりした夙川堤を歩いているようでした。
陸橋から見える、私と配偶者にとっては夙川とセットになってる、
お椀を伏せたような甲山。
高架には阪神電車が走っていて、
この陸橋の左側の小さな公園で、桜の木にスズメが止まっていて、
花をついばんでは、花びらではなく、花ごと下に落としています。
ヒラヒラと花びらが舞うサクラの散り方に「異変」が起きている。花の蜜を吸うことを覚えたスズメが、がくごと花を食いちぎっているからだ。ここ数年で急増し、花がボトボトと落ちるようになった。空き地が減り、この季節のえさになる雑草の種などが減ったことが一因とみる専門家もいる。
朝日新聞DIGITAL・2010年4月12日7時29分の記事より
http://www.asahi.com/eco/OSK201004100114.html
だそうです。
昨年も、今年も初詣や十日えびすに来れなかったので、
お詣りをして、古いお札を返して新しいお札を授かったり、
おみくじを引いたりできて、ホッとします。
ここは、お正月や十日えびすの時は、福笹、お守り、お札やくじ等々があって、
人・人・・・でごった返しているのですが、
今日の夙川堤のようにおっとりしています。
神戸に帰ってくると県警本部近くの桜も満開。
古木の桜からは美しさと凄みが迫ってきます。
桜はこうあって欲しい。