長く通ってる店は、どこの店にしようか迷った時に、
多少の不便はあっても最終的にそこに行ってしまう、
そんな店です。
そんな店のひとつに春日野道の「アイガー洋菓子店」があります。
10月18日(日) 、
台風がひと段落してから増々食欲が出てきて、
甘いものの誘惑に完全敗北している私たちですが、
洋菓子を食べたくなって、「アイガー洋菓子店」へ行きます。
甘いものに甘くなっている罪悪感を少しでも軽くしたくて、
電車やバスを使う代わりに自宅から歩いて行くことにします。
JR三ノ宮駅南側から見ると、神戸阪急ビルの屋上にあったクレーンが無くなり、
外側の工事はほとんど終わり、内装工事が進んでいるようです。
右のクレーンはJR三ノ宮駅の駅ビル解体用のクレーンです。
駅ビルはほとんど解体されたようで、3基あったクレーンも1基になっています。
こちらも解体工事は大詰めのようです。
JR三ノ宮駅南側から「アイガー洋菓子店」へ行くには、
JR・阪急の高架沿いに行くのが一番近いのですが、
メタボ対策のために少しは歩く距離を延ばそうと、
「三宮オーパ2」の山側を通っている「旧西国街道」を行きます。
地図では右上に「西国街道」の表記が一部読めます。
拡大すると分かりやすいと思います。
JR三ノ宮駅から約10分ほど歩くと、道が「旧西国街道」であったことを案内している所があります。
ここには「旧西国街道」の石の道標や、
案内板があったりするのですが、
「ロダンの狸」という狸の石像があります。
ロダンの狸
ロダンの狸は、大安亭市場のキャラクターとして大切にされています。
それは、ロダンの語源にあります。
中国に「魯之男子」と云う古い熟語があり、一生懸命に芝居をする狸に、プロの証として、この熟語を略した「ロダン」と名付けられたと伝えられています。
意味は「物事をまねるので無く、精神を学ぶ」という意味だそうです。
即ち、大安亭市場の商人達は、このロダンに恥じないプロ集団と認識し、このロダンをシンボルとしているようです。
大安亭市場について | 大安亭市場 | 神戸市中央区 大安亭市場協同組合公式ホームページ より
さらにロダンの狸の詳しい話については下記サイトをご覧ください。
大安亭市場はここから東に歩いて、生田川を渡った先にあります。
生田川からは、正面に布引ハーブ園のロープウェイ駅が見えます。
今日は日曜日なので大安亭市場の店がほとんど休んでいます。
そういえば市場は日曜日は休んでいたことや、平日は人でよく混んでいたことを、
大安亭市場のHPの写真で思い出しました。
写真は http://www.ooyasutei.com/about より
写真の雰囲気は笠置シズ子「買物ブギー」のようです。
市場に入るとありました、ロダンの狸。
休みで閑散としていた大安亭市場を山側へ抜けて、阪急春日野道駅へ向かいます。
駅の改札口から「かすがの坂」を山側へ5~6分歩くと「アイガー洋菓子店」があります。
店構えはこじんまり、すっきりしています。
プリン/しっかりした卵の風味と密度の濃さがなめらかに味わえます。来ると必ず買ってしまいます。
モンブラン/栗のクリームが濃厚。メレンゲの土台がサクサクとしておいしい。
ザッハトルテ/チョコレート味の生地はどっしり重く、載せられた生クリームのメレンゲを一緒に食べると存分にチョコレート味を堪能できます。
店の人にザッハトルテのメレンゲは壊れやすいので、持って帰る時に注意してくださいと言われましたが、無事でした。
「アイガー洋菓子店」は配偶者が子供の時からある店で、
開店して確実に40年以上にはなりますが、丁寧な仕事はずっと変わらず、
一番長く通っている店です。