「浮世絵 ねこの世界展」が大阪市中央区大手前4丁目の大阪歴史博物館で開催されているので出かけてゆきます。
大阪といえば、市川崑監督の「ぼんち」に出演していた越路吹雪を思い出しました。
越路吹雪「サン・トワ・マミー」
大阪へ出かけて行く時、安くてよく利用したJRの昼得切符がなくなったので、阪急電車で三宮から梅田まで行きます。
三宮駅を出て約5分、王子公園や摩耶山が車窓から見える好きな風景です。
梅田駅では宝塚線に「宝夢」のプレートを付けた「ベルばら」ラッピング車両が停車しています。
この電車を見て、
「ベルばら」→「タカラジェンヌ」→「越路吹雪」←「ぼんち」←「大阪」と、
選曲したのかも知れません。
普段から梅田駅を利用している人には珍しくもなんともない風景でしょうが、久しぶりに梅田駅に降りた私たち二人には夏休みの子供のようなワクワク気分です。
梅田駅の神戸線側にちょい呑みの「OSAKA na kitchen」のメニューに、「いらち」の大阪人むけに「早くできます」「少しお時間いただきます」「お時間いただきます」の断り書きが面白かったので。
阪急百貨店と阪急グランドビルの通りから地下鉄谷町線の東梅田駅へ向かいます。
内外装は変わっているけれど通りの雰囲気は、大阪で仕事をしていた頃の30年前と同じような気がします。
地下鉄谷町線の「谷町4丁目」駅で降りて本町通を東へ約5分ほど歩くと、「大阪歴史博物館」に着きます。隣は「NHK大阪放送局」で同じ入り口から入って、左側が博物館、右側がNHKになっています。
どんな絵を見ることが出来るか楽しみです。
常設展と特別展「浮世絵 ねこの世界展」の両方を見る場合は、まず10階まで上がって「大阪歴史博物館」の名の通り、古代からの大阪の歴史を紹介した常設展を見ながら、特別展の6階まで下りてくるようになっています。
10階の「古代フロア」から大阪城と街並みを見た瞬間感動しました。
遠くに見える山は生駒山地です。右下の道は本町通、左側に少し見えている建物は大阪府警察本部。
窓越しで映り込みがあり、見にくい写真で申し訳ありません。
大阪城には小学生の時に遠足で来たように思うのですが、ほとんど覚えていません。
今あらためて見て、堀があって天守閣があるのはすごい事なんや、と感心します。
10階では、奈良時代の難波宮の大極殿が原寸大で復元されています。
発掘調査で見つかった宮殿跡の模型。
右側の道路(中央大通)の右に見えます。
大阪で仕事をしていた頃、東大阪方面から車で帰ってくる夕方、「難波宮跡」前は渋滞とあまりにも強い西日にうんざりする所でした。
今も遮るものがないので強い西日になるのでしょうね。
9階は「中世近世フロア」。
中世の町並みの模型があったり、
近世の船場の模型があります。
約30分ほど学芸員の方の案内で当時の船場の様子を聞くことが出来ました。
町の模型の中にいるネコを探すクイズがあるようで、結構熱心に探している人がいました。
ジオラマ好きの配偶者には楽しいフロアのようです。
30分間説明を受けているとさすがに疲れたので、8階の「歴史を掘るフロア」の考古学の体験はざっと見るだけでした。
7階の「近代現代フロア」では大正末期~昭和初期の風景が再現されています。
映画で見たことがあるような錯覚をおこします。
「日の本タビ」のネオンを見て、市川崑監督の「ぼんち」を連想します。
人とマネキンが同化したような世界になっています。
さて肝心の6階の「浮世絵 ねこの世界展」ですが撮影禁止になっていますので、歌川国芳の葉書集の表紙と、大阪歴史博物館のサイトを参考にしてください。
浮世絵では、たくさんのネコがたくさんの表情をしていますので、飼っていたネコと同じ表情を見つけることもありますし、私たちの知らないところでこんなことをしていたのかも知れないと空想することもあって、十分堪能することが出来ました。
久しぶりに天神橋筋商店街にある「グリル らんぷ亭」のハンバーグが食べたくなったので向かいます。
慣れていないところで緊張していたのでしょう一杯目のビールがおいしい。
私は「特製ハンバーグセット」です。
配偶者は「特製ハンバーグ&エビフライ(2尾)セット」。
どちらもライスと味噌汁が付いています。
付け合わせや味噌汁も含めて全体に味付けは少し甘めですが、私の口には合います。
どちらかといえば辛めが好きな配偶者もここの味付けには満足するそうです。
塩辛い味が好みの人には苦手な味になるかも知れませんが。
値段も「特製ハンバーグセット」が870円(税抜き)、「特製ハンバーグ&エビフライ(2尾)セット」が1,030円(税抜き)とお手頃なのが嬉しいところです。
「浮世絵 ねこの世界展」も食事も大満足だったので、天神橋筋商店街に来ると買って帰るお餅をのことをすっかり忘れてしまいました。