丁寧な歌い方で心地良く歌声が体にしみ渡る、
伊藤君子「When The World Turns Blue」
5日(土)は天気が良いので、遠回りになりますが北野の「風見鶏の館」まで行き、北野坂をだら~っと下って三宮まで歩きます。
神戸市バス7系統が走っている山麓線(多分こういう名前のはず)の諏訪神社前まで来ると、配偶者がふと立ち止まります。
「今まで気が付かんかったけど、面白い家がある」
青い塗料が剥げかけている丸窓の洋館風の建物は、確かにチャーミング。
1962(昭和37)年に発行された『川西 英「神戸百景」』という画文集で「61 諏訪山住宅」のタイトルで紹介されています。
神戸市のホームページで偶然見つけたのですが、私も「神戸百景」を訪ねてみたくなりました。
面白いのでホームページを是非ご覧ください。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/public/online/hyakkei/works/works07.html#061
「諏訪山住宅」の東側に諏訪神社の参道を挟んでもう一軒洋館風の建物があります。同じ頃に建てられたものかも知れません。
最近は古い建物が次々と解体されマンションに建替えられているので、この辺りの風景も変ってしまうでしょうね。
時代の流れで仕方ないとは言え、神戸らしさが無くなるような気がしてちょっと淋しいですけどね。
5~6分東へ来ると、ここも整地されています。
確かここは、まるで旅館のような2階建ての木造住宅があったはず、と記憶は曖昧。奥の石垣の穴は何?夏はきっとマムシが昼寝しとるぞ、気い付けなあかん。
ここもマンションが建つのやろか?
更に東へ。
再度山への奥再度ドライブウェイがここから始まります。
バイクは終日通行禁止、乗用車も夜間は通行禁止です。芦屋の芦有ドライブウェイと並んでバイクや車の腕試しが盛んでしたからね。
右の建物は「海外移住と文化の交流センター」です。
南米を中心に多くの移住者を海外に送り出した施設。1971年にその役目を終え、現在は多文化共生の拠点施設として利用されているそうです。
「神戸まつり」でサンバチームが多いのもその縁があるからでしょうか。
トアロードに出て山側へ。トアロードの突き当りから北野通りに入るのですが、振り返ると「大丸」の東隣にある「三菱UFJ銀行」の黒っぽい窓のビルが正面に見えています。子供時分はこの辺りまで遊びに来たことはありませんが、昔はここから「大丸」や港も見えたのでしょう。
無理やりのこじつけですが『川西 英「神戸百景」』の「1 みなと」をどうぞ。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/public/online/hyakkei/works/
トアロードから北野通りに入ってそのまま道なりに行けば、北野の異人館街へ出るのですが、道が狭い割には車がよく通るので歩道と車道の区別をしっかりつけるためにポールがあります。
ポールの上には「ここは北野です」の自己主張ポール。
北野通りは狭くて歩道で人とすれ違うのにも気を使い、歩いていても落ち着かないので一つ山側の道を「風見鶏の館」へ。
周りは静かなので大声で話すのは気が引けます。
「萌黄の館」近くにある、丸窓に「H」のようなマークのある塀。
もしかしたらこの辺りに大きな家があって、これはその時の塀だったのか、配偶者はきっとドイツ人の家に違いないと言ってますが、全くの妄想でしょう。
塀には神戸市教育委員会の指定する「伝統的建造物」のプレート。
しかし、ごみ収集日にゴミ袋が散らからないように押さえるネットが、「伝統的建造物」の塀に掛けてあります。へ~え。ええのんか、そんな事しても。
「萌黄の館」の裏側というか入口とは反対側に到着。
「風見鶏の館」はもうそこです。
「風見鶏の館」の前の広場では、元気な子供が走ったり踊ったり?
時にはごろ寝をしたりと己のパフォーマンスを存分に発揮しますが、今は観光シーズンではないので、悲しいかな人は集まってくれません。
それでもベンチの猫はフルートの音色を聴きながら、目を細めて子供を見守ってくれています。
広場から北野通りに下りて来ると洋館長屋(仏蘭西館)前の歩道にポール。
もしかして、これも「ここは北野です」の自己主張ポールか。
おお、さすがは世界の「KITANO」、自己主張ポールへの期待を裏切りません。
左足に赤い靴、右足に紺の靴を履いているのではありません。赤い靴は私(♂)、紺の靴は配偶者(♀)です。
よ~し、正面の神戸市役所を目標にこの北野坂をだら~っと下りて、きょうは「三宮オーパ2」の「生パスタのベッキオ・ラボ」でなんか食べよ。
最初はやっぱり生ハムと白ワインで人心地。生ハムの塩味とワインが合う、
うん、うん。
おつまみ感覚の「チーズフォンデュ」。ジャガイモがおいしい。
他にパン、チキン、ブロッコリーが出てきました。
「海老とブロッコリーのジェノベーゼ」はバジルの香りがしっかり。
年配の私たちには十分のボリュームで、取り合いにならないのが何よりです。
こちらはチキンのグラタン。
カリカリに焼けたチーズを巡って恒例の争奪戦が起こります。
バニラアイスとエスプレッソで本日は締めます。
また写真を撮るのを忘れていて、飲みさしですがせめてエスプレッソだけでも。
砂糖を入れてもかき混ぜて溶かさず、底に溜めておいて最後にスプーンですくって食べるのが配偶者の作法だそうです。
確かに甘苦くてええかも知れん。
楽しくおいしく頂いたのですが、お店は今月(1月)の14日で閉店するそうです。
私たちには料理の質と量、値段も丁度良かったのですが、残念です。