苦しい時に来てくれる友人は有難いのですが、
楽しい時にも来てくれる友人がいれば、
私の閉塞感も少しは和らぐかな 、と思い
Kimiko Itoh「You've Got A Friend」です。
あけましておめでとうございます、と先ずはおせちをいただきます。
三宮から阪急電車に乗って夙川駅で降り、夙川堤を歩き、「えべっさん」へ初詣に行きます。
生田神社まで来ると、南北の生田筋や東西の生田新道が歩行者天国になっていますが、意外と人出が少ないのかな。
元旦はもっとざわざわしていた気もするのですが。
三宮駅から特急に乗ります。特急は西宮北口駅まで岡本駅と夙川駅に停車します。
私や配偶者が高校に通学していた大昔は、三宮駅を出た特急は西宮北口駅までノンストップでした。
元旦のお昼前の車内はガラガラで、窓から山並みや風景が良く見えます。
王子動物園の観覧車が見えるので王子公園駅を通過するのでしょう。
良い天気です。
15分程で夙川駅に着きました。ここから甲陽園へ行く電車が停車しています。
「昔、床が木の電車が走ってたんやで。」
《出た!配偶者の十八番の台詞や。知ってますウ、私も乗ったことがありますウ。(ダークサイドの私)》
夙川駅の向こうに見える山並みは六甲連山。
神戸とは違ってちょっと離れた山の姿もなかなかの眺めです。
夙川駅から夙川の右岸を下流の方に歩きJRの鉄橋を潜って再び夙川堤に上がると、JRの線路のすぐ傍に日切地蔵尊があります。
元旦なのでお参りの方も多そうです。私たちも線香と蝋燭をあげます。
更に堤を下流の南へと下ります。国道2号線の橋を渡り左岸の堤へ。
堤は遊歩道専用なので、きょうのような天気の良い日は散歩にぴったし。
国道43号線まで来た所で東へ向かいます。
右の高架は43号線の上を走る阪神高速神戸線。木々が見えている辺りは「えびすの森」と呼ばれていて、今からお詣りする「えべっさん」にあります。
下に見える車の列は「えべっさん」の西隣にある「西宮成田山」へ参拝する為に並んでいるのでしょうが、大変やなぁ。
「えべっさん」の表大門(通称:赤門)から入ります。
ここは一月十日の午前六時に門を開き、外に待っていた参拝者が一番福を目指して本殿へ競い走ってゆく「開門神事の福男選び」が行われる所です。神戸のローカルニュースでは必ず「ことしの福男は〇〇さんでした。」と報じられています。
転ばずに走りきるコツみたいなものがきっとあるのでしょうね。
元々は漁業の神様として信仰されていた「えべっさん」なので、参道には今でも小型の大漁旗が奉納されています。
大勢の参拝者と一緒に赤い拝殿に上がり奥へ進み、御本殿にお詣りをして今年一年の無事をお願いします。
御本殿へのお詣りを済ませて人波の中をぞろぞろと流れてゆくと、温かい日差しに気も穏やかになります。
去年もお詣りした時に神社会館で「ぜんざい」を頂き、ホッとしたので今年も神社会館へ向かいます。
普段は結婚式などの宴会場やロビーとして使われている2階へ上がって「ぜんざい」を頂きます。
ここからは今しがたお詣りしてきた赤い拝殿と、くじやお札を授かる社務所の前に並ぶ人が見えます。
どこか懐かしい煙りの匂いがかすかに流れています。
ぜんざいは「えびす善哉」と言い、三ケ日だけ出されるそうです。
お汁が少な目で粒あんのような感じですが、喉越しはなめらか。
添えられた塩昆布がぜんざいの甘さを上品なものにしてくれます。
お椀の蓋に「えべっさん」、湯飲みには「三柏紋」が描かれています。古代から柏の葉は、神聖なものとして尊ばれたそうです。
一休みした後、天気が良いので帰りも阪急の夙川駅まで歩きます。
お日さんに当たれる時は、当たっておきたいですですからね。
南門は出口専用になっていました。
夙川駅まで戻って来ました。
やっぱり六甲山はええなぁ、と来た時と同じことを思っています。
《今年は春になったら、月に一度くらいはハイキングに出るようにしたいな。(ダークサイドの私)》
三宮に着くと、えらい空が曇っている、が問題は晩ご飯。
晩ご飯に連続「おせち」はちょっときついので、「551蓬莱」の「豚まん」ではなく「エビ焼売」と「焼餃子」を買って帰ることにします。
「エビ焼売」と「焼餃子」は大正解。
「おせち」と一緒に食べると、それぞれの美味しさが強調されるのか、とても楽しいご飯になりました。
元旦から楽しい食事が出来るとは幸運なことです。