電車に乗っている雰囲気なので、
再登場の Juicy Lucy「Promised Land」です。
用事で西宮北口へ出掛ける事になりました。
自宅から三宮まで20分ほど歩いて阪急に乗ります。
阪急・三宮駅の西の端からJR元町駅がすぐそこに見えています。
この特急で西宮北口駅まで行きます。
西宮北口駅の一つ手前の夙川駅は、初詣の西宮神社に行く時に降りているのですが、西宮北口駅まで行くのは去年の2月以来かも知れません。
七分咲きの梅の甲東園から、蕾の固い桜の苦楽園・夙川へ - pochinokotodamaのブログ
奥に見える山は布引ハーブ園のある世継山(417m)です。
春日野道駅を通過すると、三宮駅から並走してきたJRと別れて、左へカーブしながら王子公園駅に向かいます。JR三ノ宮駅に向かう普通電車とすれ違います。
高架の南側は工場地帯で24時間操業の時代もありましたが、今では次第に住宅が増えているようです。
間もなく王子公園駅です。王子公園の観覧車、中央には摩耶山が見えます。
マンネリ化しているせいか、この頃は天候を言い訳にして摩耶山ハイキングに全然行ってません。
王子公園駅までは高架ですが、次の六甲駅までの間に平地に下ります。
昔はハイキングコースだった山側へも住宅地は伸びてはいるのですが、六甲山の南側斜面が急なこともあって、人が住める所はそう極端に広げられませんので、御影駅から岡本駅、芦屋駅、夙川駅までの車窓を流れる景色の印象は、昔とあまり変わりません。
石垣と草のある御影駅手前。
ボーっと窓の外を眺めていると、窓際まで緑だらけの御影駅と岡本駅の中間付近。
岡本駅に停車。特急を利用される方が多いのでしょう、発車するとホームに人はまばらになります。
岡本駅から芦屋川駅の間が、三宮駅を出てから一番山が近いのかも知れません。
しかし芦屋川駅に近づくと山が離れてゆきます。
芦屋川駅を通過して、次の夙川駅に停車します。
夙川駅近くになると、窓の外は御影駅の手前と同じように石垣と草の組み合わせが目に付きます。
正面の夙川堤は桜の名所で、花見に沢山の方が来られます。
夙川駅を出ると六甲の山並みは、どんどん遠くなります。
どこか遠くまで来たかのような、あるいは「あ~ぁ」とため息が出るような気分になります。
電車は高架を走り西宮北口駅手前で平地に下り、ホームへ入って行きます。
駅を出ると陸橋ですぐの「アクタ西宮」に用があって来ました。
5階まで上がると、南東方向に屋上庭園を備えた阪急西宮ガーデンズが見えます。
以前ここには西宮球場がありました。
ナイターの試合の時には、球場の1塁側上層スタンドからほぼ南の方向に甲子園球場のナイターの灯りが見えていました。
直線距離で3km弱ですからナイターの強烈な灯りは十分見えたのでしょう。
西宮球場では競輪も開催されていて、組み立て式のバンクが球場の外に置かれていました。子供心には恐ろしいほど傾斜しているバンクに、勢いを付けて走って来て駆け上がって遊んだ事もありました。
また、球場の隣に西宮球技場がありサッカーやアメリカンフットボールを見た記憶があります。
神戸と比べて時間が緩やかで牧歌的な町だったと思います。
ただ阪神淡路大震災以降、球場周辺の道路や建物が激変していて、記憶している町とは全く別物になっています。
同じ場所から父の実家のある北東の方を見ています。
しばらく来なかったら、いつの間にか住宅でびっしりになっています。
西宮北口駅は、大阪・梅田駅、神戸・三宮駅のどちらからでも特急電車を利用すれば、約20分弱の所にあり利便性は良いですからね。
しかし、これほどまでに家があるとは・・・。
この方向には、田畑が広がっていて、私が小学生の頃はまだ牛が働いていました。
その雰囲気がずっと続いていると思い込んでいたからでしょうか、私の記憶には無い光景を只々眺めているだけでした。
見えている山は、六甲の山並みではなく能勢の妙見山かも知れません。
北西方向を見ると、分かり辛いですが甲山とその背後に六甲の山並みが見えます。
こちらも建物がびっしりですが、馴染みのある山並みが見える分、違和感は多少和らぎます。
用事を終えて帰る道すがら配偶者に、
「おやじの実家があるから、それなりに西宮北口に思入れはあったけど、俺の知らん別の町になってるから、もうええわ。」
と、ぼそぼそ言っていました。
一服もしないで、さっさと神戸に帰ります。
「三宮から夙川までは、窓の外は緑」がこれからも続きますように。