小雨がパラッと来そうな8月15日(水)、朝の10時頃です。
おりこうさん、おはようさん!雨が降りそうやね。
きょうはお盆。
忘れそうな薄いお盆の記憶は、ノスタルジックな気分を誘います。
TINSLEY ELLIS「Catalunya」です。
自宅から歩いて30分弱のビーナスブリッジに行きます。
ビーナスブリッジではトレランの方が記念撮影をしておられます。
雨が降りそうなので、滑らないようにしてくださいね。
ここを散歩コースの折り返し点にしている方が、ご近所には多くおられます。
港の方を眺めていると、子供の時のお盆の事が浮かんで来ました。
母の実家は灘区の石屋川で、母方の祖父の初盆は遊覧船で港から沖に出て、
精霊流しを行いました。
沖に見える空港島辺りだったのでしょうか。私は小学校高学年でした。
今はもう出来ませんが、海での精霊流しは50年くらい前の神戸では出来ました。
精霊流しが終わった後、親戚一同で中華料理を食べに行ったのですが、
北京料理なので、家族で食べに行く広東料理とメニューが異なり、
コースで出されるメニューには好きなものが少なくて、
がっかりした事を覚えています。
この頃から段々と親と一緒の行動をしなくなったのかも知れません。
父の実家の西宮は左に見える尾根の向こうでここからは見えません。
お盆の15日には「きのう来たご先祖さんが一日中家にいるんやで。」と、
西宮に住んでいた父方の祖母から、毎年同じことを聞かされていました。
お盆は14・15・16日の三日間でした。一般的には13日からとなっていますが、
理由は分かりませんが、父の実家では14日からでした。
お盆にはキュウリ、ナスビ、ブドウ、スイカ、トマトやお菓子類を仏壇の前に
供えていました。この光景だけが今もかすかに残っています。
その祖母が亡くなったのは高校生の時で、夏休みのグータラ放題の私は、
祖母の初盆に行きませんでした。
この頃から生意気で人の言う事を聞かない人間になっていったのでしょうかね。
遠くあいまいな記憶を辿っていると、知らぬ間に時間が過ぎてしまい、
後ろの錨山を見ても依然として晴れ間が見えません。
雨に遭いたくないので帰る事にします。
自宅の仏壇では、配偶者の両親を祀っています。
毎年、配偶者の友人がお盆のお供えをしてくれるのですが、
その中に必ず干菓子があります。
実は私の大好物と知っていて、持ってきてくれているのですが、
私は口では「そんな気を遣わんでええのに。」と言いながらも、
滅茶苦茶楽しみにしています。
干菓子を当て込む心根だけは、多分この先も変わらないと思いますよ。