「モトコ―(元町高架下)」というと、昔々は人でごちゃこちゃと混んでいて、1970年代の音が流れているイメージです。
Steely Dan 「Do It Again」を聴きながら記事をお読みください。
「モトコ―」は、JR元町駅西口から神戸駅近くまで続くJR高架下の商店街の事です。
真ん中に見えるのがJR元町駅の西の端で、右手に行くと神戸駅があり、そこまでの高架下の商店街を「モトコ―」と言っています。
JR三ノ宮駅から元町駅までの高架下は、「ピアザkobe」と呼ばれています。
ここは生田筋の「ピアザkobe」の入口です。
その「ピアザkobe」の鯉川筋とトアロードの中間あたりに漢方薬屋さんがあり、店先に頭が二つある鹿のはく製が置いてあります。
昔々その昔、配偶者は高校生の時に友達と三宮に行くと、わざわざ見に行っていたそうです。
半世紀近くも前は、高架下に名前が付いていたのかどうか知りません。
安くて面白いものが買いたい時には、よく「高架下に行こか。」と、三ノ宮駅から元町駅、元町駅から神戸駅と歩いていました。「ピアザkobe」でも「モトコ―」でもなく、単に「高架下」と呼んでいました。
そして帰り道は高架の南側にある元町商店街、三宮センター街を通って三宮まで帰っていました。
耐震工事で戦後の闇市から続いたモトコ―がなくなってしまいそうなので、元町駅から神戸駅まで5月26日(土)に歩いてみます。
入ってすぐですが、シャッターが下りている所が多いです。
雑貨や服、
パソコンにスマートフォンに、何のコード?
古本にお菓子の製造販売。
天井を見ると、ここのお菓子屋さんの所から「モトコ―2」のようです。
レコードやCD、時計や万年筆の買取りは、今でもしているのでしょうか?
有名なトラッドの専門店「ミスターボンド」が、「モトコ―2」の西側の端にあります。私は見ているだけでも楽しくなるのですが、工事後はどうなるのでしょうか。
歩いてきた方を振り返って写真を撮っています。
タワーロードから、「元高3番街」です。
天井からのポスターが気になるので傍へ寄って行きます。
切羽詰まっているようで辛いなぁ。
営業を続けている店もあれば、
移転している店もあります。
「モトコ―4」は、「花隈南商店街」という名前があるそうです。
入口の右側にコンバースの靴で有名な「柿本商店」がここに移転しています。
前の店より広くなっているのですが、それでもびっしり並んでいます。
道路を挟んで向かい(元高3番街)側には、ラーメンの「もっこす」があります。
神戸のラーメンというと「もっこす」派か「第一旭」派になるそうです。私はそれほどこだわりはありませんが、配偶者は「第一旭」派だそうです。
営業している店が少ないですね。活気がありません。
「モトコ―5」では入口の店は営業しているのですが、
中へ入ると、営業している店がないのでしょう、天井板も照明も外されています。
「 モトコ―タウン6」もシャッターが下りている店が多いです。
久しく聞かないし、使わない言葉の「メリヤス」が表記されている看板。
「 モトコ―タウン6」を出て右側(山側)に行くと、宇治川の商店街です。
「モトコー」のJR神戸駅に最も近い「モトコ―7番街」まで来ました。
ここも多くのシャッターが下りています。
神戸駅側の入口には、ミリタリーショップの「イカリヤ」本店があるのですが、閉店セールをしています。元町にも店がありますから、そちらを利用することになるのでしょう。
元町駅からJR神戸駅近くまで来たのですが、神戸駅に近づくほど人もまばらになり、営業している店が少なくなっています。
昔々は安くて面白いものが買いたい時は、よく高架下に行ったのですが、今では誰もが安くて面白いものを、ネットショップで探して買うことができます。
高架下は耐震工事という事情もあるのでしょうが、ネットショップの普及が影響しているのかも知れません。