ミナミと言えば 濃い〜っ!こちらでしょうか。
欲望の街~Inoue Version~ 竹内力
今回は、自称トランス写真家の配偶者による 作・構成・撮影・談 です。
夜のミナミは小心者の私たちには敷居が高いので、アジアの観光客ワンサカの真っ昼間のミナミに出掛けます。
2月24日(土)、地下鉄御堂筋線の心斎橋駅を降り、爆買い御用達ドラッグストアの多い心斎橋筋商店街を抜けて、道頓堀川に架かる戎橋に到着です。
昔々大昔、まだ学生だった配偶者は、大阪に出掛けると人混みにあたって頭痛になっていました。
ただどういう訳かミナミのごちゃごちゃ感は好きなようで、何年ぶりか忘れるほどの久し振りの心斎橋・戎橋・法善寺・難波ですが、頭痛は大丈夫そうです。
法善寺の「水かけ不動さん」に行きたいので、戎橋を南へ渡って道頓堀を東に行きます。
何かにつけ、目にする機会が多い店が並んでいます。
カニの脚が動く看板で有名な「かに道楽」です。
大阪と言えば、お好み焼。
「ぼてぢゅう」の「カールおじさん」が今日も元気に笑っています。
2017年5月25日、競争激化による販売低迷などを理由に中部以東での販売を8月で終了し、近畿以西(滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県以西)でも「カールチーズあじ」「カールうすあじ」のみの販売になることが発表された。
ウィキペディアより引用
子どもの時「てっちり」と聞くと、TVのCMソング「し〜んせかい(新世界)のづぼらやで」のフレーズと共に、CMキャラクターの芦屋雁之助が必ず頭の中に浮かんでいました。本店は串かつエリアで知られる新世界にあります。
今は土産物を販売していますが、元はここに食事の百貨店のような「くいだおれ」があり、店頭に「くいだおれ太郎」と呼ばれた人形が置かれていました。
子どもの時、人形に釣られ親にねだって一度店に入った事があるのですが、何を食べたのか全く憶えていません。
尚、人形は別の場所で保存・展示されています。
法善寺界隈に入ります。
大勢のアジアの観光客が引っ張るキャリーケースのゴトゴトいう音と、大声の会話に地方都市在住者の私たちは圧倒されてしまいます。
が、さすが自称トランス写真家。喧噪に負けそうになりながらも、しっかり自分の興味がある事は見逃しません。
見上げたセミプロ根性です。
「大阪のトランスは、神戸と違って円筒が縦に長い。」(配偶者・談)そうです。
う〜ん、下の写真を見てると、そうとも 言えんような気もするんやけど。
と、上ばっかり見てますうちに、法善寺横丁の西の入口へとやって参りました。
トランスのセミプロは、この路地を見た途端「これは、たまらん」そうです。
看板の文字は藤山寛美の手によるものです。
路地を東へ入った所に、小説「夫婦善哉」の織田作之助の文学碑があります。
「行き暮れてここが思案の善哉かな」 (句碑)
おお、「月の法善寺横町」や!
子どもだった私には、「夫婦善哉」の機微など分かるはずもなく、「月の法善寺横町」を受け狙いでおちょけて歌っていました。
法善寺横丁を東へ千日前商店街に出て、南へ折れると西側に路地があります。
お目当ての法善寺の「水かけ不動さん」に行ける路地です。
再び西に向かって歩きます。
私は小学校低学年の頃まで、両親や義理の伯母に連れられて時々大阪へ出掛けていました。
義理の伯母は、地下鉄谷町線谷町 6丁目駅近くの空堀で生まれ育った人ですがミナミもよく知っていて、私はこの辺りに連れて来て貰っていたという事ですが、記憶は有りません。
路地は突き当たって左に曲がります。右に金毘羅天王、左に「水かけ不動さん」があります。
お詣りの人と線香が絶えない「水かけ不動さん」。
お不動さんは苔むしています。
檀家の方でしょうか、お不動さんに掛ける水をポリバケツで用意している方がおられます。
京都市内でもお地蔵さんが丁重に祀られています。
神戸と比べてどちらも歴史の長さが随分違うのかなぁ、と思ってしまいます。
「水かけ不動さん」の隣にある「夫婦善哉」で「ぜんざい」を頂きところですが、お腹が空いてきたので、食事をするため一先ず法善寺を離れます。
また、法善寺へ戻って来るのですが、
それは次回 「地方都市・神戸市在住者が浪花のミナミ観光。その2/2」で。