去年7月、祇園祭の宵々山へ出掛けて以来の京都です。
12月30日(土)、JR京都駅の中央口を出ると、正面に京都タワーです。
あぁ、京都は空が広い、ええなぁ。
大晦日に来る予定をしていたのですが、天気に不安があったので一日早めました。
冬の京都に出掛ける時は、枕詞のように「底冷えのする」が浮かぶのですが、この日は手袋をしなくても平気なくらい冷えていません。
最初に、パワースポットとしてよく紹介される、安井金比羅宮にお参りします。
老いてくると体調が気に掛ります。病の悪縁を切り、健康と良縁を結べるようにお願いします。
有名な「縁切り縁結び碑(いし)」では、祈願の順番を待つ人の列が出来ています。
金比羅宮の境内で祀られている天満宮の社が、修理されていています。
修理前はかなり傷んでいたので、天満宮がある事さえ知らなかったのですが、鮮やかな朱色と屋根の真新しい銅の色で、その存在が蘇りました。
柱の象の彫り物に配偶者が食いつきます。
社の両脇に、北野天満宮より紅梅、白梅の献木があります。
ここから少し西に歩いて建仁寺へ向かいます。
建仁寺は京都に来ると必ず訪れます。
境内見取図 | 建仁寺 より引用
法堂です。
屏風画の「風神雷神図」のある本坊や、天井画の「双龍図」のある法堂には沢山の観光客が訪れます。
建仁寺の境内は広く、法堂より南側は、人で賑わっている本坊辺りと比べると静かで、気に入っている一帯です。
法堂の南にある三門です。
建仁寺の塔頭寺院である、久昌院や禅居庵がある辺りは本当に静かです。
4月に来た時には、発声方法が未成熟なウグイスが鳴いていて、その拙さに思わず微笑んでしまいました。
ここから八坂神社に行きたいのですが、花見小路通を通ると、観光客の往来の凄まじさに怖じ気づいてしまいそうです。
そこで遠回りになりますが、大和大路通から四条通に出て八坂神社に向かいます。
四条通を歩き、八坂神社の西楼門から本殿、円山公園へ向かいます。
境内マップ・アクセス | 八坂神社 より引用
本殿、舞殿に向かう参道の両側には屋台があり、いつもは開いているのですが、今日は閉まっています。明日の大晦日とお正月の準備をしているのでしょうか。
舞殿には、大きな戌の絵馬が置かれています。
愛嬌のある戌やなぁ。
明日、明後日の準備で、建仁寺とは違って境内全体がざわざわしています。
うろうろするのも気が引けそうな雰囲気です。
掃除をしている能舞台の前には、白朮詣の火種の準備がされています。
NHKの腕章を巻いた人たちが、大晦日の「ゆく年くる年」の中継の打ち合わせをしています。
桜が咲いているときは勿論の事、桜が咲いていなくても、この角度から見る「祇園しだれ桜」は、「生きている」という実感があり一番好きです。
あっ、昼寝をしてるお利口さんがいる。
日差しがあると、枯れ草の上は気持ちが良いのでしょう。
何人かの人がお利口さんの写真を撮ったりしていると、「大きなため息を一つ、ついたよ。」と配偶者が言っています。
再び西楼門へ戻ってきました。四条通が西へ延びています。
寒くない、とはいえ、ここは底冷えの京都。出来れば、歩く時はアーケードのある商店街を歩きたいものです。
「久々の京都は年末です。その2」に続きます。