先週は、白鶴、菊正宗、櫻正宗を1日で巡るつもりでしたが、櫻正宗だけを訪問出来ず、今日(9月30日)こそはと魚崎郷の櫻正宗記念館「櫻宴」を訪問します。
https://www.feel-kobe.jp/uploads/gm-nada.pdf より
阪神電車「魚崎駅」で下車して南側にでると、酒蔵への標識があります。先を行かれる年配の方のグループを見ると、酒蔵見学かなと思ってしまいます。
駅から約2分程で国道43号線を「松並木とんねる」で潜り海側へ歩きます。
トンネルからほんの1〜2分で黒壁の剣菱の中蔵があり、南隣は櫻正宗記念館「櫻宴」です。尚、剣菱では蔵の見学は行っていません。
松並木の道を挟んで向かいには櫻正宗の工場があります。
楽しみにしていた櫻正宗記念館に着きました。駅から5分程です。杉玉が鈴のように見える門を入ります。
櫻宴に入館して、展示を見たいのでまずは2階へ向かいます。
2階の道具展示で目にとまったのが「甑(こしき)ぐつ」です。
説明によると
『蒸米を取り出すため、甑(こしき)内に入る時、蒸米の高温から足を保護するためにつける藁(わら)ぐつ』
だそうです。
櫻宴では、酒造りの工程を映像中心で見せてくれます。映像の撮影時期は白鶴酒造資料館で見た映像と同じように、昭和の初期ではないかと思われます。
別室になりますが、現在の酒造りの工程がパネルで展示されています。
白鶴や菊正宗では見逃していたかも知れない映像があって、じっと見入ってしまいます。
酒造りの工程を3回見ると、さすがに工程の全体像が何となく掴める様になってきます。
歴代のお酒が展示されています。右が明治16年(1883年)、左が昭和6年(1931年)の古い未開封のお酒の展示があります。
説明には
『陳列の容器の中身は当時のままのお酒です。
未開封ですが、昔の栓はコルクを使用しているため長年にわたり蒸発を続け中身が減少しています。
おりが沈殿してひねた香りが有りますが味はアルコールを感じさせないくらいまろやかです。』
とあります。
2階には和食の「酒蔵ダイニング 櫻宴」や、一日三杯までと限定されている「呑処 三杯屋」などがあり、日本旅館の夕方に厨房からしてくるあの和食独特の香りが漂っています。
展示を見た後は1階に戻り、喫茶「cafe(カフェ)」でソフトクリームを頂きながら一服します。
いよいよお楽しみのお土産を「ショップ櫻蔵」で物色します。
お酒は季節限定の「秋あがり」を、あとは、配偶者が大好物のポン菓子の「黒糖こめやっこ」と、のりの佃煮(淡路島のタマネギ入り)をお土産にします。
これで三カ所の酒蔵を巡りましたが、展示場の大きさは白鶴、菊正宗、櫻正宗の順になります。昔ながらのお酒造りを知ろうとしたら、白鶴から時間に余裕をもって回るのが良いと思います。