旧正月にあたる春節を祝う「春節祭」の南京町へ出かけました。
27日(金)は日本での大晦日にあたり、中国では夜に爆竹を鳴らすそうですが、事故もあるので最近は以前ほど派手では無い、と中国からの留学生の方が楽しそうに話してくれました。日本での就職を希望されていて、春節でも日本に居るそうですが、ひょっとしたら故郷を思い出されているのでしょうか。
元町商店街の入り口に「恭賀新禧(明けましておめでとうございます)」と「生意興隆(商売繁盛)」が表裏になった横断幕があります。
「福」の字を逆に書いて神様の到来を願う「倒福(タオフー)」の提灯(ランタン)も商店街に飾られています。
南京町の各門にも「春聯(チュンリェン)」と呼ばれるおめでたい対句「恭禧發財(新年おめでとう)」「生意興隆(商売繁盛)」が貼られています。
27日(金)の長安門(東門)は余裕で記念撮影出来ますが、
28日(土)は大変です。
西安門(西門)。27日(金)
西安門近くに飾られている「倒福(タオフー)」の旗
海榮門(南門)。27日(金)
海榮門から山側を見ています。
長安門から入ると27日(金)は、まぁまぁの混雑。
28日(土)は、なかなか前へ進めません。
ようやく着きました。南京町広場の関帝祭壇に参拝します。
毎年、初詣の「えべっさん」と春節祭でおみくじを引いています。
参拝の順番を待っている間に、おみくじを引きました。中国語と日本語で表記されています。良いくじを引いてホッとしました。
参拝用の線香を買い、手に持って待ちます。
祭壇は広場のステージ裏に設けられているので、獅子を見張っている人や自分の獅子を持って準備する子供達の様子が見えます。
参拝指南をしている沙悟浄の後ろでくつろいでいる孫悟空と猪八戒がいたり、雑技がステージ裏から見えたりもしました。
孫悟空が、次に参拝する人の線香に七輪(かんてき)を使って火をつけています。七輪(かんてき)は私の子供時分どこの家庭にもありましたが、今では焼き肉屋さんアイテムとなっているようです。
参拝後、西遊記一同と記念撮影が出来ます。手持ちのスマホやカメラで撮ってくれます。この日は、お師匠さんの三蔵法師様が所用でお出かけのようでした。
参拝を終えて広場の北側で一服します。良い天気です。
28日(土)と29日(日)の2日間は、配偶者がお楽しみにしている獅子舞の「祝儀とり」が元町商店街で行われます。獅子舞は元町商店街6丁目から来るはず、西へ向かって歩きます。
配偶者の好物のトランス&ダクトに、「倒福」提灯の組み合わせに寄り道をしました。
本高砂屋で甘いものとお茶で一息入れた後、再び商店街を西へ。
ドラや太鼓が聞こえてきました。獅子が来るぞ!
おぉ!「祝儀とり」にお店に行くぞ。
「祝儀とり」を終え、ご機嫌さんでこちらへ向かって来ました。
カメラ目線!謝謝!
近い!近いて!すごい目ぢから!
立ち上がってダッシュ。速い速い!
新手の獅子が待っています。どうやらここで「祝儀とり」の交代をするようです。そうか、待たせたらあかん思うて猛ダッシュかけたな。
ドラや太鼓と一緒に新手の獅子が「祝儀とり」に出ます。
道中、子供を見つけると、健やかに育つようにと頭を噛んで行きます。
獅子が「祝儀とり」をしている間、倒れて地階への階段に落ちないよう、お店の人がシャッターを下げていました。大丈夫です、ちゃんと取れました。
関帝参拝したり、おみくじを引いたり、獅子舞のおっかけをしたり、元町1丁目から5丁目までウロウロした楽しい春節祭でした。
帰宅途中、元町商店街から見る夕方のポートタワーです。
記事を書いたり写真整理をしていると、来年の春節祭が楽しみになってきました。