2日(水)の午後、相楽園へ散歩。
ここは、小寺泰次郎氏の本邸の庭園で、明治18年頃から築造し明治末期に完成。昭和16年以降神戸市の所有になっている。(相楽園パンフレットより)
ケヤキづくりの正門から入園。正門前ではよく婚礼衣装(和洋問わず)の写真撮影が行われている。どっしりした門構えと、華やかな衣装との対比が面白いのかな。
瓦には小寺家の家紋が入っている。
入って少し歩くと大きなクスノキがある。荒木村重が花隈城の鬼門よけとして植えた、と伝えられている。花隈城跡はここから南へ約10分歩いた所で、今は公園になっており、地下は駐車場。
旧小寺家厩舎(重要文化財)。円筒形の塔(私にはサイロに見える)などデザイン性の強い設計で明治43年頃に建築された厩舎。
日本で一番古いと言われるサイロは、小岩井農場で明治40年に建築されており、サイロ状の建物は当時モダンだったのかも知れない。
旧小寺家厩舎の隣にある旧ハッサム邸(重要文化財)。明治35年、北野町に英国人貿易商のハッサム氏によって建てられた。設計は英国人で和洋折衷建築。昭和38年北野町から移築された。阪神淡路大震災で落下した煙突が前庭にある。(相楽園パンフレットより)
NHK朝の連ドラ「べっぴんさん」で、すみれが子供服作りを始めるきっかけをつくることになる、通訳のジョン・マクレガーの住居としてこのハッサム邸が使われた。係の方によると、玄関と2階の部屋がロケに使われたそうだ。
長椅子がある辺りにベッドを入れて撮影したと思われる。カーテンはそのまま撮影に使われたそうだ。その写真がNHKの「べっぴんさんブログ」に掲載されている。
http://www.nhk.or.jp/osaka-blog/beppinsan/254041.html#more
ロケ使用以外の部屋の造作、ベランダからの眺めも面白い。
相楽園では旧ハッサム邸公開の他に、神戸菊花展が開催されている。様々な形や盆栽風など、普段あまり見られない沢山の菊を鑑賞できる。カメラ必携。
やはり手間はかかりますよね。
船屋形(重要文化財)。江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使っていた「川御座船(かわござぶね)」の屋形部分だけを陸揚げされたもの。建造年代は1682年〜1704年と推定されている。(相楽園パンフレットより)
浣心亭(茶室)。戦災で焼失したので戦後新築。(相楽園パンフレットより)
池を巡る道では紅葉を見る事ができた。もっとゆっくり居たいが、日が短いのでそろそろ引き揚げよう。
旧ハッサム邸の2階の部屋に置いてあった写真。まるで西部劇の街並みのよう。
紹介しきれていない所や面白いイベントが他にも沢山あります。ぜひご覧下さい。
神戸菊花展
10月20日(木)〜11月23日(水・祝)9時〜17時(期間中無休)
旧ハッサム邸 公開
10月20日(木)〜11月23日(水・祝)9時〜16時30分
尚、最新の情報は下記URLでご確認ください。