神戸北野町の小道

ゆったりしたテンポが、神戸北野町の小道の散歩にはピッタリです。

Daniel Castro「I'll Play The Blues For You」

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神戸での生活を記事にしていると、昔のこととなると本当にそうだったのか記憶に自信がない時があります。 

私の思い違いかどうか確かめたくて「神戸の150年」という写真集を図書館で借りたのをきっかけに、神戸に関する本を借りてきます。

陳舜臣「神戸  わがふるさと」です。

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第一部 エッセイ〈Ⅰ〉

私の好きな道

神戸北野町の不動坂は、不動明王の小さな祠をすぎると道はやや狭くなり、そこをすこし登ると、西へ折れて天神さんに出る小道がある。

 下から不動坂を登ってきて、新神戸に向かう北野通りとの交差点南西側に不動明王の祠があります。

そこからすこし登り西へ入った小道が天神さんへ行く道です。人がいる奥の突き当りが不動坂です。

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もう普通の乗用車は通れない。五十年来、私はこの小道を愛しつづけている。

車が通れない小道の天神さん近くです。不動坂は写真奥になります。

塀や建物が両側からせまり、ちょっと陰っぽくなっています。

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 私もこの小道は新神戸に行く時に、必ずといって良いほど通ります。

 

新神戸へ行く時、私はトアロードから「神戸倶楽部」が面している北野通りを通って行きます。「神戸倶楽部」の正門です。

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北野通りは狭い道にもかかわらず自動車が多くて気ぜわしいので、ユダヤ教会の所から山側へ上ります。

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ほんの1~2分で「登録有形文化財」のプレートがある壁の所に出るので、そこの小道を東に行きます。

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塀の先の建物の所で道が山側と海側に分かれますが、山側の道をしばらく歩くと神戸市の「伝統的建造物」のプレートのある塀に出ます。

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近ごろ傷みが目につくようになってきました。補修なんかどうなるのでしょう。

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塀の先で少し下ると萌黄の館です。

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風見鶏の館の前を通り抜けて、

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展望が良い北野の天神さん(北野天満神社)に出ます。

ここから不動坂まで陳舜臣が愛しつづけた小道を行きます。

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陳舜臣が愛しつづけた小道を、天神さんを越えて西へ、ユダヤ教会からトアロードまで歩くと観光化されてきた北野界隈でも、私が思う神戸らしい面影が静かに残っているように思います。

 

第一部 エッセイ〈Ⅰ〉

神戸と私

神戸のなかで、私はなんども引っ越しをしたが、自分でえらんだ住居はみな坂に面している。神戸に住むなら坂にかぎるとおもう。神戸の坂なら、たいてい海が見えるのである。

「神戸と私」では「神戸の坂なら、たいてい海が見えるのである。」となっていますが、高層の建物が多くなった現在では海は見えづらくなっています。

「神戸倶楽部」の前からトアロードの坂を見下ろしても海が見えません。

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たとえ海がよく見えなくても、

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たとえ北野の観光化からとり残されていても、

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私は海と山が近い坂の街が神戸だと深く思い込んでいますし、陳舜臣とは二回り以上年齢は離れているのですが、私も神戸北野町の小道を愛しつづけるでしょう。

北野町「港みはらし台」より六甲アイランド方面です。

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