灘五郷のひとつ、魚崎郷の酒蔵へ。その1

私たち二人はお酒には弱いのですが、ちょびっと飲んでその風味を楽しむのは大好きです。
そろそろ日本酒が楽しい時期になって来ましたので、酒蔵見学に東灘の住吉へ出掛けます。 

左が阪急の、右がJRの三宮高架下です。狭間になっているこの道が好物です。

実際は変わって来ているのですが、この場所は終戦直後からず〜っとこのままだと錯覚している自分に、私は賛成します。

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普段は東灘区へ出掛ける事は少ないので、少し高揚した気分と共に三宮駅から住吉駅まで阪神電車に乗ります。

住吉駅から国道43号線を海側に越えると白鶴酒造資料館です。駅から歩いて10分足らずです。

白鶴酒造資料館 | 知る・楽しむ | 白鶴酒造株式会社

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門を入ると正面に酒蔵を利用した資料館です。手前には酒米が、来館者に今年の出来具合を確認して貰う為に展示されているようです。

メーカー独自開発による酒米『白鶴錦』稲刈りイベント 参加者募集!~日本酒メーカーのお米造りに参加できるイベント2017年10月22日(日)に開催~|ニュースリリース|企業情報|白鶴酒造株式会社

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資料館入口に着くと、杉玉やしめ縄に目がゆくと共に、古い木造建築独特の香りがしてきます。両親がまだ子どもだった「戦前の昭和」も含めた昭和の香りがします。この香りは昭和50年頃(1970年代)はまだあちこちに残っていたような気がしますが、これも私の錯覚かも知れません。

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館内では、昔ながらのお酒の造り方が説明・展示されていて、行程ごとに昭和3年に撮影された作業の様子をモニターで見る事が出来ます。
普段目にする事など有り得ない昔ながらのお酒の造り方ですから、まるでNHKの「映像の世紀」を見ているようで興味深い映像です。機会があればご覧になる事をおすすめします。

 

冬の寒い時期、大釜の上に甑(こしき)を載せてお米を蒸している様子です。
いかにも熱そうやね。

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甑を載せている大釜です。

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高温・多湿の室(むろ)と呼ばれている所で麹菌を造ります。
狭いし蒸し暑そうやな。

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あみだ車というリフトです。

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麹と蒸されたお米をかき混ぜる、酛仕込み(もとしこみ)作業の展示場所には桶が沢山あります。
各工程で使われる道具が展示されていますが、桶が圧倒的に数や種類が豊富です。

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醪仕込み(もろみしこみ)作業です。ここで醗酵を終えた醪を袋に入れてしぼり、酒と粕に分けます。
大きな背の高い樽の上で作業するとは、なんと恐ろしや。

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春になる頃には、味や殺菌などのために火が入れられ秋まで貯蔵されます。その後吉野杉の四斗樽に詰めて出荷します。

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酒造りの道具には動物の名前がつけられている物があり、展示されています。

木製の小型四脚台で「猫」です。

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斜めになった歩行用の板で「蛙」です。

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形がキツネの顔に似ている「狐桶」です 。

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撮影はしていないのですが、これ以外にも「馬」「雀」「燕の巣」などの道具があります。

変わった名前では「うどん屋」と呼ばれる、昔の夜泣きうどんの屋台のような背の高い四脚台があります。

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1階から2階へ昔の酒造りの全行程や、道具類を見学した後は売店に向かいます。

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いよいよ楽しみにしていた「酒蔵甘酒ソフト」を頂きます。お酒の風味があり量がたっぷりで堪能します。

きき酒コーナーもあるのですが、「お酒に弱い方・・・」の注意書きを読んで、二人は例え少しでも酔ってしまう恐れがあるので、梅酒を1杯だけ試飲します。

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自宅用のお土産には酒饅頭と、180mlの大吟醸酒です。帰ってからが楽しみです。

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白鶴酒造資料館から表に出ても、まだ木造建築独特の香りがしていて、なんともリラックスした気分に満たされています。
この後、菊正宗酒造記念館へ向かいますが、次回記事「灘五郷のひとつ、魚崎郷の酒蔵へ。その2」でご紹介します。